プロフェッショナル(鍛える事は出来ないが、整える事は出来る)

私にこんな事を言った人がいた「私は聖人君子(知識徳望の優れた理想的な人物)ではないから、常に冷静ではいられない」とね、これはゴルフをしていた時の事です。

その人(K氏)は、今回ゴルフ場の一年間で最も権威ある「倶楽部チャンピオン競技大会」に出場している時の一コマ での発言です。

 決勝戦の前の日に一緒にラウンドする機会があったので、1日楽しくラウンドして終わり、全ての悪い所のチェックを自分なりにしたみたいでした。彼(K氏)は次の日の事を考えてワンラウンドで終了して帰った。

帰る時に皆さんは「明日頑張れよ」と声をかけられる筈です。私は敢えて何も言わなかったです。

 決勝戦の日、朝のスタートは730分です、私は知っていますが、朝彼(K氏)とは会わないで食堂でお茶してました、周りは彼(K氏)の所に行って「頑張れよ」等の声援をしたみたいです、それは当たり前の光景です。私は申し訳ないが「プロです(ゴルフのプロではないですよ)」の整え方を教えるプロです。

彼(K氏)に対してそんな「かけ声」をかけません、かければかける程、彼(K氏)は「緊張」するでしょうから。

じゃどうするか、ほっておけばいいんです、彼(K氏)自身が克服しないといけない問題ですからね。

 私達はそのままゴルフにスタートしました、9ホールが終わって昼ご飯を食べていると、そこに彼(K氏)が帰って来たんです、18ホール終わってイーブインだと、彼(K氏)は聞きもしない私達に話して来ました。そう大変だねと皆の一声でした。1人で食事しようとしたから、私は聞きました「相手A氏)はどうしたの」と、彼(K氏)が言うには「食事は別々にしよう」と、相手(A氏)から言われたと。

はっきり私は言いましたよ「今回のクラチャンは君(K氏)がチャンピオンだよ」と言うと、周りが騒いだから言いました。良く考えてみな「最後はの余裕だよ」それは食事も一緒に出来ないそんな余裕の無い人間がチャンピオンになれるか、どう思いますか、冷静になって考えてみれば分かるよ、彼(K氏)はキョトンとして私の話を聞いていました。

 はっきり彼(K氏)に言いました「心配するな、君(K氏)の勝ちだ、昨日やったゴルフを思い出して、てずがずれずゴルフをやりな」と、すると彼(K氏)は頭を下げて出て行った。残りのホールで見事勝ちました。風呂に入っていたら外を歩いていた•••さんが「彼(K氏)ちましたよと」教えてくれました。嬉しかったですね。

 彼(K氏)と会って直ぐに握手しました、それから私は彼(K氏)に言いました「何故、朝君(K氏)に会わなかったか、分かるか」と言うと、はい、私(K氏)に「朝会うとプレッシャーをかけるからでしょ」と言いました。

彼(K氏)がクラチャンを取れた最大の要因は、決勝戦では無く前の週の「準決勝の戦い」だったんです。

その準決勝は昨年の倶楽部チャンピオンのM氏であった、彼は(K氏)過去にM氏に一度勝っていたのですが、M氏の巻き返しは凄かったと、27ホールで争われる準決勝の朝、彼は(K氏)顔が引きつっているように見えた、それは私だけではなかった、周りも「ちょっと不味いかも•••」と言っていました。感じる事は皆同じなんですね。スタートの時に彼に(K氏)言いましたよ「ターゲットを決めろと」手を挙げてスタートして行きました。

 私達もスタートして9ホールが終わって皆で食事していたら、彼が(K氏)18ホール終わって帰って来ました、食堂に来るなり彼が(K氏)18ホールで2ダウンですと、残り9ホールで2ダウンを挽回はね•••。何か弱気の発言でしたから、私は彼に(K氏)言いました「まだ9ホール残っているのか楽しいな」とね。彼は(K氏)顔色を変えて食堂から出て行きました、グリーン上でパターの練習を始めた、言うまでもなく彼は(K氏)残り9ホールで逆転して2-1で勝利したんです。それは1ホール残して2ホール勝ったんです、それは凄い事なんです。

 

 今回のこの文章で私が何を言いたいか「全国のアスリートの諸君、勝利は集中力ターゲット」だと学ぶ事ですよ。

スポーツはプレッシャーがあるから「面白い」と考える事ですよ。どんな場面に出くわしても「緊張」を和らげる事は出来ないんです。

 じゃどうするか「自分が今迄やって来た、訓練や練習を信じて、安心、集中、目標を決め」自分自身を信じる事です。自分を一番知っているのは自分であるから、自身を持って行動する事です。

 私達の仕事は目標を失ったその人間に「たった一言アドバイスする事」しか出来ないんです。その一言•••

良いですか「難しいをするから難しくなるんですよ、又難しくしているんです」に書いてありますからね。相手に分からないようにしましようね。悟られたら負けですよ、悟られないようにする為には私達が必要なんです。

心はえる事は出来ないけど「は整える」んですよ、分かりましたか。周りの人間は「そのアスリートを•••」です。

 我が住職曰く「心の引き出しを造れと、そうしたら常に場面、場面に於いて違う自分を出す事が出来る」と言われた。

私は聞きました「何処に引き出しを造るの」と。(高校1年生の時)

住職は「引き出しとは心の中にある、日頃の訓練、練習の賜物だ、見えないモノを相手によって出して、相手にられないようにする」それは相手が最も嫌がる事だ「相手の弱点」を突くという、ここだけは攻めないでほしいという所を攻める、人の嫌がるところをつく。人は誰しも嫌われないように生きる、人より優れたモノを持つ人間は•••だな。

 住職ははっきり言いました「いい人は」出来ると思うか、出来ないだろうな。これをプロフェッショナルという。