三年先の稽古

1.「人付き合い、仕事がなかなか出来なく、落ち込んでいます」2.「ほめ、と、おべんちゃらはどう違いますか?」 1.の落ち込んでいる事について話をすると、私の考えは、そんなに急いでどうするの、急ぐと言う事は、腹を立てたり、怖がったり、寂しがったり、する事と同じではないかと思います。 「急いては事を仕損じる」のごとくであります。 先だって病院(脳神経外科医師)の先生とお話をさして頂いたときに、 先生から「字を書く時は、急いで書いても、ゆっくり書いても変わらないと、 如いて言うならばゆっくり丁寧に書いたほうが、綺麗だし読みやすいし誤字脱字も無いからその方が良い」と、 私もその通りだと思い、先生にそのお言葉を頂きますと思わず言って、ここに使わせて頂いています。 (本題に戻り)人付き合いや仕事が出来ないからといって、何も落ち込むことは無いと思います、 そういう時は、前から言っているように全く違う事をする、スポーツをしたり、旅行に行ったり、友達と喋ったり、 (会社の事や、家の事など全て忘れて)頭の中を空っぽにして、好きな事をするそうすると、その人が気づかない不思議な強い力が必ず蘇ってきて、笑顔で明るくハッキリと、相手を見て話しをするようになります。 その為に日頃から色々な事に興味を持ちアンテナを張って勉強しておくのが一番です。 相撲の言葉に「三年先の稽古」という言葉があります。 それは今稽古、勉強しているのは三年先の稽古、勉強であり今は身に付かなかったり、やくにたたないけれど、必ず先々には身に付きやくにたつとの教です。 だから毎日マイナス思考でいると、気分が落ち込んで不思議な強い力を引き出せなくなってしまいます。 何時も楽しく明るく生活を心がけましょう。先ずは挨拶から「大きな声で」するようにしましょう。 2.「ほめ」られて起こる人は居ないと思います、「ほめ」られると嬉しいものです、 (パワー)をもらった、(前向きに)なった、(今までやってきた甲斐が)あった、このように誰もが嬉しいものです。 周囲の人に自分が認められたことで自分の気持ちが満たされたという嬉しさは、何ものにも変えがたいものです。 だけど注意しなければいけないのは、同じように「ほめ」ても、相手のとりようによって、(受けとめ方次第で)「こ馬鹿にされたような気持ちに」なったと思われる事もあるわけです。 本当の「ほめ」は、相手の事を良くみて、相手の話を良く聞き、心のそこから相手の良い事を感じ相手に対しハッキリと「ほめ」の言葉をいえば誰が聞いても好印象を与えるものであります。 ここで同じ言葉を発すればそれは、「ほめ」ではなく、「おべんちゃら」になってしまいます。 「おべんちゃら」は相手を有頂天にしてしまいます。 つまり相手を調子に乗せてしまいます、調子に乗った相手が悪いのですが、乗せてしまった自分がもっと悪いのです。 そうなると周りの人間からの叱咤もさけられないのであります。そうならないためにも、むやみやたらと「ほめ」を何度も言わないように気をつけてもらいたいものです。 相手がここは認めて欲しいと思っているところを探し、最高の言葉で一度だけ「ほめ」れば、ほめた人間の価値があがると思います。 くれぐれも気をつけて「ほめ」ましょう。