リーダーシップ(目標があるかないかだ)賀正 お正月だから良いお話をします。 前にこのホームページで吉田松陰の肖像画を載せました、松浦亀太郎(松洞)が書いた8枚の肖像画の一枚が我が寺に残されていました、その肖像画を山口県萩の方が、どうしても欲しいと言って来られました。 譲ってあげたいのは山々ですが、四国には我が寺しか残されていないのです、もう一枚現存する所をご紹介したんですが、譲って貰うのは難しいみたいです。 山口県萩市には今現在一枚残っていますから、それで良しとすべきだと、私は思いますけどね。 でも、この肖像画の事をよく知る人間は「松洞は吉田松陰の人物について、一番知った人間だから、ただ単に吉田松陰の外見を写生しただけではない、この肖像画の中で松蔭は生きているんだと」その松蔭を描いたんだといわれています。
我が家にあるこの肖像画も、松洞の思いがこもって描かれているから、見た人見た人が言いますね。
何か「この肖像画を見ていると、吉田松陰に会った気がする」と、ね。 その肖像画と一緒に載せた文章をよく読んでください。 あの子が尋ねてきて「住職、倒産しちゃった」と、ワシに言った、そのお返しにこう言ってやった。 お前が倒産した事にワシは全く興味は無いが、ここから如何やって「立ち上がるかに興味がある、先ずは目標だ」と、言ってやったら、頭を下げて帰って行った、目がキラキラしていたぞ。
![]()
その時にこんな言葉を言ってやったと、住職は言っていました。 「吾が志一たび定まりて、沈まず漂はざれば、其れ必ず来り助くる者あらん」。
自分の目標が定まり、やる気を失ったり、 迷ったりしなければ、必ず助ける人があらわれる。
ただ単に言葉だけを学んで、良しとするんではなく、自分のやってる事がいかに大切で、重要な仕事なのかをよく学び、如何してこんな仕事をするのか、よくよく考え、自分自身の気持ちを奮い立たせて、一生懸命人の何倍も仕事に励む事で、困難をも克服出来るのです。
目標があればやる気も出るだろうし、目標とやる気の二つがあれば、どのような高いレベルにも到達できる、どのような困難をも克服できるだろうと、言っています。
故(ゆえ)に士たる者は其の志を立てざるべからず つまり、目標があるかないかだ。
人としての生き方が優れているかどうか、仕事や勉強などが上手くいくかいかないかは、志があるかどうか、目標がきちんと定まっているかいないかによる、と。
何百年も前に「目標」を持てと、今の世の中と同じく「目標」を持っていないと何もできないですね。
|