現代のプロ・リーダー

これは現代のリーダーやプロと呼ばれる人に問題があるからです。
まずプロについて、話を始めたいと思います。今、プロと言われる人たちには、プロの自覚が無いと断言してもいいくらいプロ意識がありません。何故なら、プロとは自分自身を大切にするのがプロであるからです。つまり、プロの携わる業(ぎょう)は人生そのものだからです。
今のプロと言われる人は、何処かに隙があります。その隙を狙っていろいろの人が寄ってきます。それらの人に付け込まれると、プロ稼業、つまり生活、職業が危機に瀕します。こうなると、プロもただの人になってしまうのです。これは、単にスポーツや芸能界だけのことではありません。明日はわが団体・組織のことであると考えて対策をしつかりやっておかないと、トップの能力が疑われます。
例えば、最近報道されたように、今どこででも薬物は手に入ります。恐ろしい社会になったと驚いていてはいけません。これは先進国の表れなのです。今の社会が悪いとか今の若者はとか言う前に、我々の今ある姿をよく見て、反省する事はないか、また学ぶことがないのかを、よく考えることが大切です。ただ怒ったり、叱ったりするのではなく、心から優しく接し、プロとはどのようにあるべきか、どのように生きるべきか、またどのように行動し、発言するかを、教える事が必要なのです。
このことを一言(ひとこと)で申しますと、「プロとは孤独である」ということです。この事をはっきり教えなければなりません。このことは、後で詳しく述べます。

プロとアマの違い

プロの自覚

先程、プロの携わる業(ぎょう)は人生そのものだと申しました。これを、言葉を替えて言いますと、プロとアマの違いは、プロは携わる業(ぎょう)そのものが職業だということです。一方、アマのすることは仕事以外のもの、つまり趣味ということです。
プロは人に教えることが出来てこそプロと言われます。アマは自分が出来るだけで満足します。プロとはいかなる時にも決して弱みを見せないし、弱音を吐きません。アマは苦しくなると途中で諦め、投げ出します。
プロはどの様な障害があっても、決して避けて通りません。むしろ、プロはその障害に向かっていきます。この差が大きいのであります。みんな、アマチュアや世間一般の人は障害や変化が起きますと、すぐ駄目だと思ったり、諦めたりします。プロは障害が生じたり、変化に遭遇しますと、チャンスだととらえます。
プロとは、このように存るべきだと自覚し、それを構成員に教えることが重要です。