プロやリーダーのとるべき道

私は、この大学院を修了し、昨年度から縁あって、生産工学部で学生を教える機会に恵まれております。
本日は、研究成果と言えるほどのものではありませんが、日頃学生に話していることの一端を、皆様にお披露目する次第です。

今の世の中を見ますと、見た目だけはカッコイイ人間が目立ちます。服装のセンスは抜群、遊びも上手、お金も持っています。しかし、中味はどうなのかと厳しい目で観察しますと、学生時代そのままの喋り方だったり、友達用語だったりしてがっかりさせられる事があります。言葉使いや話し方は、その人の性格、人格をも表わすものだと思ってもいい位大事なものです。相手に対し突っ慳貪(ツッケンどん)な話し方をしたり、相手に対して優しさを欠いた話し方をしますと、人間関係がいっぺんに駄目になることもあります。
昔は、躾けは家庭、勉強は学校と言われていました。しかし、近年は経済的理由や仕事への面白さから、両親が働きに出るときが多くなり、家庭での躾けが疎かになってきております。皆が皆とは言いませんが、往々にしてこのような状況にあると思います。
そのため、今は大学で躾け等、具体的には言葉使い、挨拶、応対、リーダーシップのとり方などを教えるところもあります。学生も自分の欠けているものが何か分かっておりますから、大学の授業で、自分自身に欠けている、このような課目を取ってきます。
このようなわけで、そんなに立派でもない私が講師を務める機会が出てきていると言うことです。

今申しましたようなことを今日の日本の状況にあてはめてみますと、今の日本社会は、指導者不在という、てんでばらばらな社会になっているということであります。この状況で、政治家、企業経営者、プロスポーツ家、また教職にある者が団体・組織の全ての構成員を掌握する事ができず、困っているのが現実です。