心穏やかに(それが長生きの秘訣)
夏休み前に、大学の構内で学生の乗ってきた自転車を、汗だくで一台一台並べている人(警備員)がいた、なんか嫌そうな顔してやっていたから、私は一言、言いました「大切なお金をもらって、また体を鍛えられていいですね」と。
そしたら、その人(警備員)は「私に向かって、成る程そう考えて仕事をすればいいんだ」と、言って、又自転車を片付けていました。
私は、仕事は「皆さんどんな仕事も」同じですと、いつも言っています、何事に於いても考え方一つです。
世間の方が憧れる、お歯・医者さんも弁護士さんも大学の先生も公務員も議員さんも、皆同じ悩みを持って、仕事をされています。
私の新宿御苑前の事務所の近くに「花・病院」があります、東京でも何本かの指に入る有名な「個人病院」です。
この「個人病院」に一日来る患者さん「ざっと300人」は間違いないです。
世間の皆さんは「凄いね、そんなに患者さん」が来るなんて、と、思うでしょう。
患者さんが来たら来たで、悩みがあるんです。大学病院もみんな同じです、大きい病院小さい病院は関係ないです。
この先生の悩みは何だか分かりますか。
考えて見れば分かるでしょう「毎日毎日、10畳間で」色んな患者さんと向き合い、話をして一日が終わるんですよ。良い話は一つも無いんです、病院ですからね。人(患者さん)を診て元気にして、自分が体調悪くなったら・・・
一度椅子に腰を落としたら、余程の事がない限りは、椅子から立ち上がる事はないですからね。
仕事が終わってやる事は「一杯飲む」事ですよ。この先生は凄い勉強します、飲みながらね。
それも「一杯で済めばいいんですが、ついつい飲んで、朝まで・・・なんて」そんな生活したら、皆さんどうですか。
でもその人の「使命・任務」ですからね。
ついつい調子に乗って好き勝手すると、後でしっぺ返しで・・・だから程々という言葉があるんです。
次は「体調・・・」入院なんて事かも。そうならない為にも、スポーツしたり、旅行に行って羽目を外したり・・・
1年に1、2回は旅行に行かないとね、それが自分を元気にする素(源・みなもと)ですから。早め早めの対応でね。
仕事は与えられた「使命・任務」だと思い、嫌な顔や嫌な態度やそぶりを相手に分からせないように、しないとね。
私も其のように考え一生懸命訪問して来られる人と、話をして元気を与えています。帰る時の「笑顔」を見るとね。
どうせする仕事なんだから「一生懸命、楽しい顔や、楽しい態度」で1日を終わらせましょう。
前にも言いました「有り難う」という言葉はただ単に言葉として発するのではなく、態度で見せ「心を込めて挨拶を」する事です。そうすれば必ず良い事が返ってきます。
人が見ていないからやらないではなく、見ていても見ていなくても「心を込めて態度で示し、声を発して」相手に伝える事が大切です。必ず「何処かで、誰かが」見ていますよ。
「有り難う」という言葉は大変難しいし、口先だけで発すると簡単に相手に分かってしまいます、其の人の性格が相手に伝わるのです、心の底から発するようにしないといけないです。
家の住職が言うには「挨拶」をさせられるのか、それとも「自分でするのか」によって、その人間の人生が変わるとね。
悲しい時ほど笑顔を作りきちっと挨拶しろ。腹が立った時ほど頭を下げてきちっと挨拶しろ。辛い時ほどきちっと相手を見て挨拶しろ、と、住職はいつも言いました。
泣きたい時こそ、笑え、苦しい時こそ笑えと、人生、躓(つまず)いた時に誰もいない所に行き、体力を鍛え、耳を澄まして・・・考えろと、其の為には日々笑顔を忘れるなとね。
足跡や足音が聞こえるのは思っている人の音だと、足跡や足音は誰にでも感じたりできるものでは無い「私の田舎の高知県に四国八十八ケ所巡礼」を体験されている方々は、だいたい皆さん足跡や足音を感じられる人が多いですね。
私の生まれた街に八十八ケ所の36番青龍寺がありますから、よく巡礼されている方と話をします。
皆さん何らかの「悩みや、思いや、願望や、嫉妬や、別れ」を抱いて回っておられます。
今は辛いだろうが、もう直ぐそこまで良い事が来ているよ、太陽が昇る如くそこに昇るよ、もう少し我慢していたらきっと良い事が来るよ、と、家の住職が皆さんを励ましています。
我が寺は「日蓮宗」ですが「四国八十八ケ所巡礼は弘法大師です」でも関係なく、悩み事を聞いて挙げています。
躓く(足が衰えるからつまずく)と書くと、其の時は足腰を鍛(巡礼をして)えるんだと、住職が言っていました。
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