啓発(相手を思いやる)

今回は、前回に続きどうしても言いたいことがあり、書かせて頂きました。

 

忠恕」の精神を代々受け継いでいると、挨拶で書いてあるところがありますと、前回も言いました。

 

何十年か前に、この先代の••氏という方とお付き合いがあった、一番始めのお付き合いは、平成5年前後の土地の取引で、土地の鑑定依頼でした、当然買いたい方は「安く」売りたい方は「高く」書いて欲しいと。

 

ある有名な方のご紹介でした。私の家の近くの神山ビル(コンビニ)の左隣りの角の土地です。

どちらの意向を取り入れたのかは•••ですが。

 

その後、色々「••氏」とはお話させて頂きました。話の中で「語」の話をしました、前にも言いました通り「我が家はお寺」ですから、当然の如く「語」を勉強させられました。

 

我が家の住職が「語」の達人でした、子供の頃から毎日毎日「語」「方位風水」の話を聞かされて、育ちました。

 

この方が言われる「忠恕」の意味は、大変意味が深く難しいんです。

それを分かるには国語の勉強を人の3倍、4倍やらないと頭に入らないし、無理ですとはっきり言います。

 

簡単にお教えすると「忠恕」とは自分自身に誠実かどうかという時に用いるんです、他人を攻撃したり陥れたりする人間が使ってはいけないのです。

 

」は人の事を我が事のように思う事ができ、人の立場になって考え思う事が出来るかとの、言葉です。

 

 

孔子の弟子で「曾子」という人がいた、皆の(弟子)前で「私の人生は1つの事で貫いてきたと」聞かれたと。

 

曾子は「そうです」と答えたと、書かれています。

 

他の弟子達は訳が分からないので「その1つとは」何ですかと曾子に聞かれたと。

すると曾子は「先生がただ1つ貫いたのは『忠恕』だと」言われたと、書かれています。

 

 余談ですが、この曾子は孔子の「十哲弟子10人」には入っていないですが、とても優秀な弟子で後に孔子の思想を昇華させて「親孝行」について書かれた書物「経」がある。辞書で調べて下さい。読むと勉強になりますよ。

 

伝統である「忠恕」の言葉を言い続けていくなら、徹底した教育をやらないとね、絵に描いた餅になりますよ。

 

孔子の言葉で

「子曰わく、教有りて、類無し」人は教育によって成長するもので、はじめから特別な種類の差はない。ということだそうです。

 

人の立場に立って相手を思い、相手を優しく包み込み、我が事のように考え、人の将来の良い方向を模索する

のが、孔子の教えの『忠恕』だと思います。またそのように書かれています。

 

先代の••からの次の依頼は、家の近くの神山ビルの購入の話でした、このビルの持ち主の神山さんとは親しくさせて頂いていましたので、はっきり「•••」の金額をぶっつけました。

 

でも神山さんは「金額がバブルの時」の金額でしたから、話がうまくいきませんでした。

 

••はさすがに提示の「金額は」無理のようでしたと話すと。そこで話が終わってしまいました。

折角の話なのに残念でした。

 

私はいつも考えています「次の世代に伝えるモノ」をどのようにするべきか。

 

スポーツなら一生懸命教えれば良いけれど、考え方や伝統や啓発を伝え覚えさせる事は、並大抵の事ではないですからね。

 

孔子の言葉で

 

「子曰く、性、相近きなり。習、相遠きなり」

 

「人は生まれつきの差はあまりないが、しつけによって大きく変わるものだ」という事だそうです。

 

幾ら都会で生まれ育っても、やはり人というものは全てだと(生い立ちが出る、という)。

 

今回のこの文章は、本当のことを書いて、ちゃんと勉強して下さいと、言っているのです。

 

ここに掲載する写真は、昔から言われている、耳を傾けて言葉を聞いている、観音様です。