賀正 お正月だから良いお話をします。


白洲次郎氏の話は、この後2025年1月15日から、掲載します。
前にこのホームページで吉田松陰の肖像画を載せました、松浦亀太郎(松洞)が書いた8枚の肖像画の一枚が我が寺に残されていましたと、その肖像画を山口県萩の方が、どうしても欲しいと言って来られましたと。(後の5枚は戦争で消失したみたいです)
譲ってあげたいのは山々ですが、四国には我が寺しか残されていないのです、もう一枚現存する所をご紹介したんですが、譲って貰うのは難しいみたいです。
山口県萩市には今現在一枚残っていますから、それで良しとすべきだと、私は思いますけどね。
でも、この肖像画の事をよく知る人間は「松洞は吉田松陰の人物について、一番知った人間だから、ただ単に吉田松陰の外見を写生しただけではない、この肖像画の中で松蔭は生きているんだと」その松蔭を描いたんだといわれています。

我が家にあるこの肖像画も、松洞の思いがこもって描かれているから、見た人見た人が言いますね。
何か「この肖像画を見ていると、吉田松陰に会った気がする」と、ね。
高知県の我が寺の住職が、子供の時から可愛がっていた子供に対しての、言葉を把握してください。
あの子(住職をいつも頼っていた子供)が尋ねてきて「住職、倒産しちゃった」と、ワシに言った。
そのお返しにこう言ってやったと住職は言います。
お前が倒産した事にワシは全く興味は無いと。
ただ、ここから如何やって立ち上がるかに興味がある「先ずは目標だ」と、言ってやったら、頭を下げて帰って行った、目がキラキラしていたぞ。
その帰る時、こんな言葉を言ってやったと、住職は言っていました。
「吾が志一たび定まりて、沈まず漂はざれば、其れ必ず来り助くる者あらん」
自分の目標が定まり、やる気を失ったり、
迷ったりしなければ、必ず助ける人があらわれる。
ただ単に言葉だけを学んで、良しとするんではなく、自分のやってる事がいかに大切で、重要な仕事なのかをよく学び、如何してこんな仕事をするのか、よく考える事が大切だと教えたと言います。


自分自身の気持ちを奮い立たせて、一生懸命人の何倍も仕事に励む事で、困難をも克服出来るんだと。
「目標」があれば、やる気も出るだろうし、目標と「やる気」の二つがあれば、どのような高いレベルにも到達できる、どのような困難をも克服できるだろうと、言っていました。
故(ゆえ)に士たる者は其の志を立てざるべからず
つまり、目標があるかないかだ。
人としての生き方が優れているかどうか、仕事や勉強などが上手くいくかいかないかは、志があるかどうか、目標がきちんと定まっているかいないかによる、と代々の教えです。
何百年も前に「目標」を持てと、今の世の中と同じく「目標」を持っていないと何もできないですね
目標が決まれば、次にやる事は、人間は日常生活をしていく上で、身体に憑いてしまう「汚れ」のようなモノが「厄」なんです。(この厄を落とし健康を手に入れる事を心がけるんです)
目には見えない「汚れ」なんです、日々生活をして色々な所に出かけ、色々な人に会ったりしますと、知らず知らずのうちに「汚れ」が身体に憑いてしまうのです。
その見えない「汚れ」を「家」に持ち帰って、寝ている間に自分の身体の中に吸収されているのです。
だから「良い運気」が来ないし、体調が悪くなったりするのです。
家に入る時には、玄関で「厄」を落として入るようにしましょう、意味分かりますね。
「盛り塩」を玄関に置いておくように前から言っていますよね。(家や部屋に入る時は、ハンカチ・タオル等で身体をパタパタと祓って入っていくんです)
「憑いて」いるか憑いていないかは、自分が一番分かっているんです、素直にやるかやらないかです。
この行為は、大変大切な事ですからね、決して人の所為(せい)にはしないで下さい。
ようは「幸運」の妨げになっている「厄」を家の中に持ち込まないようにする事が大切なんです。
当然玄関は「幸運」の入り口ですし、境界ですから、ちゃんと「厄」を落として入りましょう。
玄関の土間は毎日奇麗に水拭きや水洗いをして掃除をしておく事が「良い玄関」です。
玄関には何も置かないようにする事と、前から言っていますよね。
ちゃんと守って下さいね。
良いお正月にしましょう。