啓発(言いたい事は山ほどある)B

 

 

本立ちて道生ず(もとたちてみちしょうず)「何事につけても根本がしっかりしていれば、自然と次に進んでいくモノだ」土佐藩に代々伝わる諺であると、住職から教えられた、又論語の「孝悌は仁の祖なり」と同じだと。

皆んなが聞いているその時に、家の住職が話しを始めた、今の会話を聞いていて、皆さんどうですかと。

叔父さんが「僕に心の中を見られた」と言われた。

叔父さんは、大きな声で、子供の時この前の海岸で泳いでいて、向こう岸に渡ろうと思い、一生懸命泳いでいた、いくら泳いでもいっこうに向こう岸に着かない、どうすればいいかと思い、空を見て考えた。

住職から教わった言葉を思い出し、泳いで向こう岸にたどり着いたと、言います。

 

それは「逆らった人生をするな」と「時代の流れに乗る様に」教えられたと、言います。

それは、今生きている時間、場所を考え、今どうすればいいかを考え「事」を起こせと教えられた。

その場所において、その場所の雰囲気や流れを考え、逆った生き方をするで無いと、教えられたと。

だから、海の流れに乗って、ゆっくりと泳いで泳いで向こう岸にたどり着いた、と言います。

 

死ぬまでには何とか端に座る事が出来るかなと思って住職の「説法」を聞きに来ていたが、まだまだ。

すると、住職は「皆んなが畑仕事をする時、鍬を振り上げ振り下ろす時に、毎回全力で上げたり下ろしたりしないのと同じで」どこで力を抜くのか、考えてやるだろうと。

それを「要領よく」すると言う。

 

人生も同じで「力の出し、入れ」を考えてやらないと、体が壊れるだろうし、持たないだろう。

壊れたら「元も子もなくなる」だから、要領のいい人間は「短期間は出世したり、力を出した」ふりをする、それは何時までも続くものではない、それを「化けの皮が剝がれる」と言う。

一度剥がれたモノは、元には戻らない、それを「信用」と言う、と住職は話された。

 

信用(人の言動や物事を間違いないとして受け入れる事)を、どれ程、素直に受け入れられるかで、その人間の価値が決まると言われる、その信用を取り戻すには今までの行いの5倍6倍の努力がいると。

 

前に住職からこんな事を言われた事がある。

孟子の言葉で「敵を弱かれと思ひ、哀へかしと思ふは、皆愚痴の甚しきなり」と、言われました。

肝に銘じて人生を全うしています。

自分の「実力が高ければ、相手の実力を恐れる必要がない、相手の事をあれこれ考えるよりも、自分の実力を高める努力をする、ここに集中しろ」との教えです。

その様にすれば相手に負ける事はないと言われた。

 

私は、だから今は痛い足をおして、ゴルフの練習をしている、体力では勝てないと思うけど「頭を使う 」なら、少しぐらいは負けない自信があるからと、言いましたら。

住職は笑ってこう述べられた「頭で勝とうとすると、嫌な人間で・嫌われる」ぞと、言っていました。

 

住職は、ならばこの言葉をやろうと。

「汝は汝たり、我れは我れたり、人こそ如何とも謂へ」。

お前はお前、俺は俺、他人には何とでも言わせておけと、私は今後の人生を以下の如く生きていこうと。

上記の住職から頂いた言葉を「ある御仁に言ったら、大阪の(同期のやしきたかじん)が、その言葉気に入った」と、色々な御仁に話されたと聞きます。(もう少しやしきたかじんが長生きしたなら、平成の・・・大阪でやられている番組に、出たかも・前々から出ろ出ろと、会う度に言われていたからね)

大阪の元知事・元市長の橋下徹氏は「住職が言われた、この言葉を」えらく気に入ったと聞きました。

橋下徹氏は、今後間違いなく「総理大臣」になる、それは「いつなのかは」自分で時を待っている。

 

人生この教訓で貫こうと決めた言葉でした、毎日毎日「正論」を発して人生を生きていく事にした。

人から「嫌われる事は、敢えてしない」でも正論を発して嫌われるなら、それも仕方がない。

 

この世の中、世間の誰よりも、今現在は「全ての情報が早く手に入る」それを言う事は出来ないが、正論で推し進めて行く事にする。

何でもそう、人の言う事を聞かない人間は、周りの人間から「嫌われる」それでも正論で人生を全うするのか、と聞かれました。

当然「全うしていく」と答えた。

 

それから、何十数年が過ぎましたが「全うして、そのまま人生を進んで」います。

逆に成功したかも、煩わしい人と会わなくていいし、好きな時間に好きな事が出来て、良かったかな。

 

住職の教えで一番好きな教えは「自分の好きな事を、好きなようにやれ」です、良い言葉ですよね。

親としてこんな言葉言えないですよね、皆さん言えますか。

 

何処の家庭でも「人から嫌われないようにしないと、いけない」と、教えますよね。

それを家の住職は「真逆」の事を教えましたからね。

敢えて「人から好かれなくて」いいとね。

 

次回

 

 

続く