啓発(己の都合のいいように考えると・・・)B

 

 

 

 

お正月が中に入りましたから、分からないと思いますが、20221215日の続きです。

その青年は私の話を聴き終わったら「だから、先生はどんな窮地に追い込まれても、『嘘』で勝利しても決していい気持ちの勝利でない」と、ちゃんと「正論」で勝利しろと、口を酸っぱくして言っていたんですね、その先生の言った意味がよく分かりましたと、青年は納得していました。

でも、私は君には勝利して貰いたいんだけどね、いつの日かきっと裁判は「正論」が勝利する時が来ると信じている、いつになるかは分からないが、必ず来ると信じている。

10年先か100年先かは分からないが、必ず、必ず来ると思うと。

君には嫌な思いをさせて、仕事をさせていると、いつも先生は気にはしている。

誰かが何処かでやらないと「こんな嘘つき合戦に終止符」を打たなければいけないと、思っていたからね。

たまたま君にその運が回ったと諦めてくれと、私は話してありました。

彼は、目にいっぱい涙を溜め、先生「いつか来てくれますよね」と、真顔で言いますから、言いましたよ。

来る、必ず来るとも、来ない訳がない「神様」は来る、その為の「お天道様」だからね。

このままいくと「自分自身」が壊れてしまいます、先生このままだと「心」が折れます、限界になったら他の道に進みたいのですが、いいですか。

私は透かさず青年に言いました、自分で決めたらその道を進めばいいとね。

青年は以下の事情により法曹会は辞めて、今は医療の道に進んで一所懸命世の中の為に、日夜働いています。

不法行為というのは、故意や過失にもとづく違法(=法律違反)な行為により、人に迷惑をかけることです。

そして、法律では、不法行為が行われた場合、それによって被った損害については、加害者に支払い請求ができると規定されています。

そこで、相手の不法行為にもとづいて損害を受けたら、加害者に対して賠償請求をすることができるのです。
不法行為が成立するためには、「行為が違法なこと」と、「その行為が故意や過失にもとづくこと」が必要です。

この行為の裁判が行われ、彼は「嘘」により敗訴したのです、それ以来いい顔が見られなくなり、

日々何かを考えているような姿が見られ、周りから「大丈夫か」と、心配する声が聞こえるようになり、最後は私が青年と話をしたのです。

私の顔を見るなり、泣き崩れたんです、当然私も「泣きました」、青年に言いましたよ、もういいんじゃないか、とね。

青年は、黙って私を見ていて、頷きました。

何にも言わなくていい、先生が君に対し、無理難題をお願いしたんだから、もういいとね。

田舎に帰って墓参りにいき、そこで次の方針や、やりたい事を報告して、彼は晴れ晴れとした顔をして、東京に帰って来ました。

それからは、彼の猛勉強が始まり、その年の医学部の試験にパスし、医療の道に進んで人の三倍勉強しています。

一番いけなかったのは、私なんです、彼に対し「嘘」をつくな「嘘」で勝利をするなと言った事が、彼を傷つけたんです。

幾ら田舎の親の願いであれ、時と場合を考え、臨機応変に対応させる事を考え、青年に言えばよかったのか、今も自分自身の中で葛藤しているんです。

私が彼に言った「何が何でも・嘘」はダメだと、そんな勝利など、いらないと、はっきり青年に言ったんです、それが間違いかなと、田舎の墓参りにいくと「ご先祖さま」に話しかけている。

いつも墓参りに行って話しかけているのを、兄貴は知っているから、私に会うと「話しを聞いて貰ったか」と、聞いてくるんです、私はいつも「一方通行」やと、言うと。

兄貴は、それでいいと、いつも笑って話をするんです、ご先祖様には伝わっているのかな〜。