啓発(聞こえますか・母の声が)A

 

 

今回が最後の文章です、書きたい事がいっぱいあります、長い文書では読みずらいし申し訳ないです。

彼が私に辛い体験をした日に、切ない想いをしながら話してくれました。

「先生、誰にも言って無い事があるんです」言ってもいいですかと。

「僕が、お母さんのお腹にいる時、こんなが聞こえたんです」と、彼は真顔になって、私の顔をマジマジと見ながら、淡々と話しました。

「何処からか、君の大切なモノを一つ貰う」と、聞こえたんです。

僕は直ぐに言いました「足が無いと何処も行けないし、手が無いとご飯が食べられないし、・・・が無いと前が見えないし」考えて言いました。

どうか、どうか「・・・の一つにして下さい」と、お願いしたんです。

僕のお願いを聞いてくれたんです、・・・が無かったら困ったから、片方で・・・。

お父さんやお母さんが僕にいつも謝るんです「ごめんな、ごめんね」と。

僕はいつも「無視」しているけどね。

先生には、いつも面倒見て貰っているし、助けて貰っているから、今日はどうしても話したかった。

先生、僕の話し可笑しいでしょう、だから誰にも言わないでいたんです。

私は、高知県の家の住職の話をしました、住職はこんな事を話してくれたと。

「人生、この世に生を受ける前から、聞き耳を立て、あの世に逝く時まで、心穏やかに聞き耳を立てて過ごせ」と、言われたとね。

生きていく事で、一番大切な事は、語り掛けてくる声を聞く事だと、その声を聞くためには、常に心静かにして聞き耳を立てる事だと、その為には健康で、体を鍛練する事だと、住職は言います。

人間の身体はもの凄い可能性を秘めたものだ、可能性を求めて突き進んで行けばいいと、言っていた。

それは、この世に産まれて来る前から、お釈迦様や御先祖様は必ず語り掛けて来ると、言います。

この男性の話し、どう思いますか、この男性が「子供の時から、私に語り掛けて来たと言うのか、心で話しかけられて」いたんです。

そんな事って信じられます、そんな事の経験がある方のお話しが聞きたいです。



 

今年の夏の初めにこんな事がありました。

相変わらず、犬の散歩に行っていた時に、若いお嬢さんとすれ違ったんです、何か落ち込んでいる様子を感じたから、私から「おはよう、今日も1日頑張ってね」と声を掛けたんです。

そのお嬢さんは、ハッとして顔を上げて、何も言わず、頭を下げただけでした。

只それだけの事ですが、その後、違った展開になるのです。

 

2、3日したある朝、いつもの事で、犬の散歩をしていたら、この前のお嬢さんが立っていました。

隣には、母親らしき人と2人でです、相変わらずいつもの調子で「おはよう」と、声を掛けたんです。

2人は私の近くに来られて、母親らしき人が「この前うちの娘が、挨拶をして頂いたのに、挨拶もしなかった」と、帰って来て言いますから、その事を、本人は「凄く気にして」いましたと。

今日は「挨拶」をしたいと言いますから、お待ちしていました。

私が勝手に挨拶をしたんだから、気にしなくていいですよ、お嬢さんに「ごめんね」と言いました。

すると彼女は、この前の朝、お会いした時に、私の事情や行動が分かっていたから「おはよう、今日も1日頑張ってね」と、言われたんですよね。

私は、今日辛いし憂鬱だし、このまま・・・と、思っていた時に、声を掛けられたんです、その時は「ハッと」しました、何を考えているんだろうと、

本当に声を掛けて頂き、有難うございました、声を掛けて頂かなかったら・・・。

横で母親が泣きながら、娘の話しを聞いていました。

何故そんなに切羽詰っていたんだろうと、散歩しながら考えていました。

その話を上記の彼に話しをしたら、彼は「お姉さんは、聞き耳を立てていないからです」と、言った。

先生から教えられた、聞き耳を常に立てている様にと、そうすれば必ず何かが聞こえてくると。

今度、僕がお姉さんに会ったら、言うよ「聞き耳を立てていれば、物事の道理が良く分かる」と、ね。ほう〜君がね。

今は彼と、何でも話をしています、彼のやりたい様に、人生を生きて行ってほしいですからね。