啓発(勇気がいるよ)

 

 

人生を何十年も生きて来て、振り返って見ると「猪突猛進」だったと、気付いた時は定年退職で、人生の終わりだと言っていました。

だけど、私はいつも言います「何を言っているんですか、人生これからですよ」これから、じっくり、ゆっくり、何も焦らず歩きましょうと。

私も簡単に、ゆっくり歩きましょう、なんて言っていますけど、それは「勇気」がいる事だと分かっています。

前にこのホームページに書きました「大相撲・荒瀬関」の事もそうです。

高知県の田舎から、18歳で大都会の東京に出てきて、脇目も触れず猪突猛進で人生を歩んで来たその人間に、私は「のんびり生きたら」と、言ったんですよ。

 

その時荒瀬関は、私の顔をマジマジ見ましたからね、何にも言わず「そうだなぁ」と言ったきりでしたが、後日高知県に帰る事を決めて、帰って来ましたからね。

 

皆さんどう思います、今やっている事を、全て辞めて(捨てて)自分の生まれ故郷や、嫁の田舎や、海外や、知らない土地で、一から新しく生活するという事が出来ますか。

 

ここで、人生の一番難しい事に直面したんです、それは「める」という選択肢です。

簡単に思えるでしょうが、区切りをつけて、今まで築いてきたモノを、捨てるという事は、中々出来ないものなんです。

人それぞれ、自分のペースというものがあるからです、その自分のペースを分かって、突き進んで生きればいいんですが、自分を把握するまでに時間がかかりますからね。

 

前にも言いました、この方も凄い方でした。

魁傑・大相撲(本名・西森)さんて凄い人でしたね、インターネットにも載っていますから見て下さい、何が凄いか、大関出身で相撲協会の理事長になり、八百長問題で相撲取りを解雇した、人を辞めさせたんだから、自分も理事長を辞めたら(歴代の理事長は、相撲博物館・館長に付くのです)全てのには付かないと、相撲協会から一切身を引いたんです。

 

皆さん出来ますか、人を辞めさせた責任を取り「自分自身をしたん」ですよ。

凄いなと思いました、誰でも出来る事ではないです。

私は、魁傑 さんが理事長を辞めた後、一緒に「ゴルフ」をやりました、残りの人生楽しくやろうと言っていましたが、田無のゴルフ練習場で練習中、逝らぬ人となりました。

皆んなが亡くなり、葬儀に行って帰って来るのを住職が見ていて、私に一言「早死にする人間は、休むのが下手な人間だから」と言われました。

又一言世間の目を気にする人間」は長生きできないと。

何かをやっていないと気になる、家の人間や友達や親戚や隣近所の目が気になってしょうがない。

 

とにかく何かを「やらないと」落ち着かない、だから終わったら「キチッと休みを取る事が出来ない」ダラダラと、ただ出かけたり何と無く体を動かしている。

こういう人間は「早死にする」と、教えられた。

 

魁傑さんに線香を上げに荻窪の自宅に行きましたら、奥さんから「理事長やりたくてやったんではないからと」言われました、でも本人が言ったそうです「このまま、逝っても誰も恨むなと」ね。

それだけ理事長就任後は、大変だったんでしょうね。

奥さん、この私のホームページ見てますからね、すみません「本当の事を書いてしまいまして」。